厚生労働省が提供する介護の情報提供システム「科学的介護推進システム」、通称「LIFE」。
LIFEを活用することで取得できる加算があるなど、国は科学的介護の推進を進めています。
しかし実際のところ、「入力作業が手間」「LIFE自体よくわからない」などの理由から、活用できていない事業所も多いのではないでしょうか。
2023年3月時点では、LIFE利用は必須ではありません。
本記事では、「LIFEは今から利用を始めたほうがよいのか」について解説していきます。
LIFEは早めに始めるべき
LIFEの目的
デイサービスで取得しやすいLIFE関連加算
LIFEへの情報提供は手入力だとかなりの業務負担に
LIFE活用に必要なもの
LIFEへの情報提出
介護ソフト選びのポイント
LIFE利活用は早めの開始を
結論から書きますと、LIFEはすぐにでも始めるべきです。理由として、大きなものは次です。
・次回報酬改定では、ADL維持等加算のようなLIFEを活用した「アウトカム加算」の拡充が検討されている
前回の報酬改定では、「LIFEを活用している」ことが評価されました。しかし次回改定では、LIFEの活用ができることを前提とした加算の拡大・新設の可能性が高い、ということになります。
また、専門家からは以下のような見方もあります。
- 法律の条文に「被保険者、介護サービス事業者、その他の関係者が被保険者に係る情報を共有し、活用することを促進する」と新たに規定される(=LIFEを更に拡大させたシステム開始の可能性)
- 将来的には、「介護サービスの質の評価」(LIFEのようなシステムで評価)に応じて、介護報酬の配分を変える可能性も
厚生労働省は、LIFE等のシステムを活用した科学的介護を推進していく方針です。その流れに取り残されてしまうと、介護報酬も減り、加算も取得できずに収益は下がる一方……という事態に陥りかねません。
今のうちからLIFEを利活用し、操作やフィードバックの活用に慣れておくことは、非常に重要なことであるといえるでしょう。
■ 科学的介護とは?
科学的裏付け(エビデンス・証拠)に基づく介護のこと。
■ LIFEの目的
- 科学的に効果が裏付けられた自立支援・重度化防止に資する質の高いサービス提供の推進
- LIFEを用いたPDCAサイクルの推進及びサービスの質の向上を図る取組を推進するため
現時点では、LIFEからのフィードバックは「全国集計値のみ」となっています。
しかし、今後詳細なフィードバックが送られてくるようになれば、それらを活用して「介護サービスの質の向上」に取り組んでいる事業所を対象とした加算がさらに増えていく可能性は高いとみられます。
次回報酬改定は、2024年4月。LIFEを今から始め、改定前に操作・フィードバック活用に慣れておくべきでしょう。
◆よくわかる科学的介護推進体制加算(LIFE)
◆よくわかるADL維持等加算<LIFE関連加算>
◆よくわかる個別機能訓練加算(Ⅱ)LIFE
◆よくわかる口腔機能向上加算(Ⅱ)<LIFE関連加算>
LIFEを活用するといっても、「操作が難しそう」「入力が大変そう」……といったイメージをお持ちの方も多いと思います。
実際はWeb上で「利用登録」と「情報提出」をおこなうので、それほど複雑ではありません。
■ LIFE活用に必要なものは以下の2つのみ
- Windows8.1以上のパソコン
- インターネット環境
加えて「LIFEへのデータ提出に対応している介護ソフト」があると、効率的な活用が可能です。(後述)
■ 導入手順
- 利用したい月の前月25日までに、LIFE専用Webサイトより利用申請をおこなう
- 翌月届いたハガキに記載されたログインID・パスワードでLIFEへログイン
- LIFE導入手順書に従い、必要情報(操作職員・記録職員・介護サービス利用者・様式情報等)の登録
- 利用開始!
<参考>
厚労省「科学的介護情報システム(LIFE)について」 3LIFEの導入、入力と評価方法、利活用のマニュアル
全国老人福祉施設協議会「LIFE活用ポータルページ」(Q&A記載あり)
※LIFEに関するご質問は、「LIFEヘルプデスク」へお問い合わせください。
※弊社へお問い合わせ頂きましてもお答えできかねますのでご了承ください。
情報の提出方法は、以下の二通りがあります。
- ① LIFEの画面からデータを直接入力
- ② 介護記録ソフト等で作成した帳票から提出に必要なデータを出力し、LIFE側へ取り込む
①の場合、手入力となりますので、得られる加算の単位数と手間が見合わない可能性が高くなります。
入力ミスのおそれもあり、また、各加算の提出情報の項目の確認や提出に必要なコード (ICFコード、ICD10コード)を調べて入力するのも大変です。
LIFEへの登録をおこなううえでは、②の方法がおすすめです。つまり、LIFEへのデータ登録に対応している介護ソフト利用が必要です。
ソフト選定にあたっては、以下のポイントを確認しましょう。
- LIFE提出用データのCSV出力ができる
- 出力の操作が複雑でない
- 各加算の算定に必要な項目が自動で出力される
- ICFコードやICD10コードが正確かつ自動で入力される
せっかくソフトを導入しても、LIFEに細かく対応できていないと、加算算定における業務が増えてしまいます。しっかり確認しておきましょう。
LIFEと言われても、計画書もExcelで作成しているのに……。
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「ACE」なら、作成した計画書がそのままLIFE提出用のデータに変換。ICFコード等の自動入力はもちろん、クリックだけでLIFE提出用データの出力が可能です。
自社内にサポートセンターを設置しており、導入時には複数回に分けてのスタートアップ支援も。初めての加算算定やシステム導入への支援体制が整っています。
- LIFE利用は今後必須になっていく可能性が高い(次回の報酬改定では、アウトカム加算の拡充検討)
- LIFEに関連した加算だけでなく、介護報酬の配分にも影響してくる可能性あり
- 本格的にフィードバックが始まる前に、利活用に慣れておく
以上の理由から、「LIFEは早めに始めるべき」と言えるでしょう。
LIFEを含めたICT化に対応し、「介護サービスの質を向上」と「経営の安定」の両方を図っていくことが大切です。
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