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口腔機能向上加算

よくわかる口腔機能向上加算

【通所介護・通所リハビリテーション】平成30年度改定対応版

口腔機能向上加算とは、通所介護事業所や通所リハビリテーション事業所において、口腔機能の低下している者やそのおそれのある者を対象に、要介護状態への重度化防止や要支援状態からの改善を目指したサービスを提供した場合に算定できる加算です。

本ページでは、口腔機能向上加算の算定要件を分かりやすく解説します。

 

1.口腔機能向上加算とは?

■口腔機能とは?
「食べる」「話す」「笑う」「呼吸する」など、私たちが生きていく上で重要な役割を果たしているのが口腔機能です。食べ物をかむ機能や飲み込む機能は年を重ねるにつれて低下していきます。「固いものがかみにくい」「口がかわく」「むせることが多くなってきた」等の口腔機能低下に歯止めをかけることが、口腔機能向上プログラムの目的です。

■通所介護における口腔機能向上サービス
「明るく活力ある超高齢社会」に貢献し得ると科学的根拠が認識されたことから、口腔機能向上加算はサービスとして実施されるに至りました。予防給付・介護給付で行う口腔機能向上サービスは、口腔機能の低下している者やそのおそれのある者を対象に要介護状態への重度化防止や要支援状態からの改善を目指し、以下のようなサービスを提供します。
(1)口腔機能向上の必要性についての教育
(2)口腔清掃の自立支援(摂食・嚥下機能を支えるための口腔清掃、食事環境の整備)
(3)摂食・嚥下機能等の向上支援(咀嚼機能、嚥下機能、構音・発声機能、呼吸機能、表出機能等)

 

2.口腔機能向上加算の単位

口腔機能向上加算は、算定要件で定められた人員配置や計画の作成・評価の実施等を含めた口腔サービスを提供した場合に算定できる加算です。加算される単位数は以下の通りです。 

認定区分 単位 算定の上限回数 
要介護1~5 1回あたり150単位 月2回まで
要支援1・2、総合事業対象者 1回あたり150単位(※) 月1回まで

(※)総合事業対象者は、各自治体によって単位数が異なる場合があります。(例)東京都品川区は130単位。

本加算は、算定を行う利用者が要介護・要支援かに応じて、加算を算定できる回数に上限があります。
要介護1~5であれば上限回数が月2回となり、例えば口腔機能向上サービスを月3回以上提供した場合でも、一月あたりの加算額は150単位×2回=300単位となります。同じように、要支援・総合事業所の場合も、サービス提供の回数にかかわらず一月あたりの加算額は150単位です。

 
3.口腔機能向上加算の算定要件

以下の全てに適合するとして指定権者に届け出た事業所で算定が可能です。

口腔機能向上加算 算定要件
(1)人員配置
言語聴覚士、歯科衛生士、看護職員いずれかを1名以上配置する。(非常勤・兼務可)
(2)計画の作成
利用者の口腔機能を把握し、言語聴覚士や歯科衛生士等が共同して口腔機能改善管理指導計画を作成する。
(3)サービス提供と記録
利用者ごとの口腔機能改善管理指導計画に従い口腔機能向上サービスを行い、定期的に記録する。
(4)定期的な評価の実施
口腔機能改善管理指導計画の進捗の定期的な評価を行う。

 

4.口腔機能向上加算のサービス対象になる利用者

口腔機能向上加算には算定できる利用者に定めがあり、すべての通所介護利用者が一律で算定できる加算ではありません。
口腔機能向上加算を算定できる利用者は、以下のイ・ロ・ハいずれかに当てはまり、口腔機能向上サービスの提供が必要と認められる利用者です。

以下のイ・ロ・ハのいずれか1つに当てはまる者=口腔機能向上加算のサービス対象者
(イ)認定調査票における嚥下、食事摂取、口腔清掃の3項目のいずれかの項目において「1」以外に該当する
(ロ)基本チェックリストの口腔機能に関連する(13)(14)(15)の3項目のうち、2項目以上が「1」に該当する
(ハ)その他口腔機能の低下している者 または そのおそれのある者

(イ)(ロ)(ハ)の詳細については、以下をご覧ください。

 

(イ)認定調査票
以下の3項目のいずれかが「1」(できる・介助されていない)以外に該当する者

No. 質問項目・回答
2-3 えん下について、あてはまる番号に一つだけ○印をつけてください。
1.できる  2.見守り等 3.できない
2-4 食事摂取について、あてはまる番号に一つだけ○印をつけてください。
1.介助されていない 2.見守り等 3.一部介助 4.全介助
2-7 口腔清潔について、あてはまる番号に一つだけ○印をつけてください。
1.介助されていない 2.一部介助 3.全介助

(ロ)基本チェックリスト
以下の口腔機能に関連する(13)(14)(15)の3項目のうち、2項目以上が「1」(はい)に該当する者

No. 質問項目 回答
13 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか 1.はい 2.いいえ
14 お茶や汁物等でむせることがありますか 1.はい 2.いいえ
15 口の渇きが気になりますか 1.はい 2.いいえ

(ハ)その他口腔機能の低下している者 または その恐れがある者
例えば、認定調査票のいずれの口腔関連項目も「1」に該当する者、基本チェックリストの口腔関連項目の1項目のみが「1」に該当する、またはいずれの口腔関連項目も「0」に該当する者であっても、介護予防ケアマネジメントまたはケアマネジメントにおける課題分析にあたって、認定調査票の特記事項における記載内容(不足の判断根拠、介助方法の選択理由等)から、口腔機能の低下している又はそのおそれがあると判断される者については算定できる利用者として差し支えありません。

同様に、主治医意見書の摂食・嚥下機能に関する記載内容や特記すべき事項の記載内容等から口腔機能の低下している又はそのおそれがあると判断される者、視認により口腔内の衛生状態に問題があると判断される者、医師、歯科医師、介護支援専門員、サービス提供事業所等からの情報提供により口腔機能の低下している又はそのおそれがあると判断される者等についても算定して差し支えありません。

 
5.口腔機能向上加算のサービス対象にならない利用者

4.口腔機能向上加算のサービス対象になる利用者に該当する者であっても、以下に当てはまる場合には口腔機能向上加算を算定することができません。そのため、加算を算定する事業所は利用者がどのような内容の歯科医療や介護サービスを受けているか、利用者本人・家族等・ケアマネジャーとの情報交換に努める必要があります。

以下のいずれかに当てはまる利用者=口腔機能向上サービス対象外
(1)医療保険において歯科診療報酬点数表に掲げる摂食機能療法を算定している者
(2)複数の事業所を利用しており、他の事業所で口腔機能向上加算を算定している者
(3)口腔機能向上加算の算定に対して、同意を得られない者

(1)(2)の詳細については、以下をご覧ください。

(1)摂食機能療法とは、摂食機能障害を有する患者に対して医療保険で行う訓練指導
摂食機能療法は、主に病院歯科や歯科大学附属病院で摂食機能障害を有する患者(発達遅滞、顎切除及び舌切除の手術又は脳血管疾患等による後遺症により摂食機能に障害がある者)に対し、医師や歯科医師、もしくは医師や歯科医師の指示の下に言語聴覚士等が 1 回につき 30 分以上訓練指導を行った場合に医療保険において算定されます。

※虫歯の治療・入れ歯の治療・訪問歯科の利用などは、口腔機能向上サービス対象
歯科医療機関を受診している場合、従来は口腔機能向上加算を算定できませんでしたが、平成 21 年 4 月以降は、医療と介護の連携を図る観点から、歯科医療を受診していても医療保険において歯科診療報酬点数表に掲げる摂食機能療法を算定しておらず介護保険の口腔機能向上サービスとして口腔体操・嚥下体操等の「摂食・嚥下機能に関する訓練の指導もしくは実施」を行っている場合は、口腔機能向上加算を算定できるようになりました。
利用者の口腔状態によっては、医療における対応を要する場合も想定されることから、必要に応じて、ケアマネジャーを通して主治医又は主治の歯科医師への情報提供、受診勧奨などの適切な措置を講じる必要があります。

(2)複数の事業所を利用しており、他のデイサービスで既に口腔機能向上加算を算定している場合
事業所における請求回数に限度を設けていること、複数事業所において算定した場合の利用者負担等も勘案すべきことから、複数の通所介護・通所リハビリテーション事業所を利用している場合、それぞれの事業所で同時に口腔機能向上加算を算定することはできません。

 
口腔機能向上加算の算定を検討している方・既に算定していて算定要件や業務に不安がある方へ

口腔機能向上加算は、定められた算定要件の中で他の事業所がどのようなサービス提供をして、どのように人員の確保や書類の作成・管理を行っているのかを知り得る機会が少ないためか算定を諦めてしまう事業所も多いです。

弊社は「ACE(エース)」というシステムで、現在約800事業所の口腔機能向上加算のサービス向上・書類作成業務の効率化をご支援しています。今後算定を検討している方・既に算定していて算定要件や業務に不安があるという方は、是非一度お問合せより資料をご請求下さい。こんな方法でサービスの質や業務負荷への不安を軽減できるのかと思っていただけるはずです。

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参考:厚生労働省ホームページ(参考1参考2参考3