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ADL維持等加算

よくわかるADL維持等加算【平成30年度改定版】

【通所介護・デイサービス】

平成30年度の介護報酬改定では「ADL維持等加算」が新設され、通所介護では初めてのアウトカム評価が導入されることになりました。アウトカムとは「成果・結果」という意味で、ご利用者様の介護度改善に向けた取り組みで良い成果をあげた事業所が評価され、インセンティブが支給されることを意味します。

本ページでは、厚生労働省より公開されている算定要件をご紹介しています。算定要件に関する詳細は、各都道府県(市区町村)にお問い合わせ下さい。

 

1.ADL維持等加算とは?加算単位数をチェック

平成30年度介護報酬改定より「自立支援・重度化防止の観点から、一定期間内に当該事業所を利用した者のうち、ADLの維持または改善の度合いが一定の水準を超えた場合を評価する」とし、ADL維持等加算が新設されました。
この加算は、通所介護事業所で算定要件を満たした場合に、評価対象期間終了後の4月から3月までの1年間でご利用者様全員から以下の単位を算定することができます。

ADL維持等加算の単位 ※(Ⅰ)(Ⅱ)は各月でいずれか一方のみ算定可
ADL維持等加算(Ⅰ)  3単位/月
要件を満たせば、次年度の1年間に全ての利用者で算定
ADL維持等加算(Ⅱ)  6単位/月
評価期間が終了した後も、評価を測定・報告し続けている利用者で算定

 

2.ADLの維持・改善を計る「バーセルインデックス(Barthel Index)」

ご利用者様の介護度改善に向けた取り組みで良い成果をあげた事業所が評価される本加算は、ご利用者様が「なんとなく良くなった・以前より歩けるようになった」というあいまいな結果ではなく、維持・改善したことが分かるような数値を根拠として算定を行うものです。ADL維持等加算では、機能訓練指導員がバーセルインデックスという評価法を使用して、利用者のADL評価を行うよう指定されています。

バーセルインデックス(Barthel Index)とは?
バーセルインデックスは、日常生活動作(ADL)を評価する方法のひとつであり、「食事・車椅子からベッドへの移動・整容・トイレ動作・入浴・歩行・階段昇降・着替え・排便コントロール・排尿コントロール」の10項目に対してそれぞれ自立・部分介助など数段階の自立度で評価を行うもの。
自立度に応じて点数が設定されており、完全に自立している場合は100点。目安としては、総合点数が40点以下ならほとんどすべての項目に介助が必要、60点以下では起居移動動作を中心に介助が必要だと推測することができます。

 

3.ADL維持等加算の算定要件

ADL維持等加算は、要介護度の改善が見込まれる軽度者のみの成果が事業所のアウトカム評価に繋がることがないように配慮された内容となっており、全ての事業所が対象とはなりません。
ADL維持等加算の算定を検討されている方は、条件を満たしているかよくご確認頂くことをお勧めします。

ADL維持等加算の算定要件
(1)総数が20名以上であること
(2)(1)について、以下の要件を満たすこと

a:評価対象利用期間中の最初の月において要介護度が3・4または5である利用者が15%以上含まれること

b:評価対象利用期間の最初の月の時点で、初回の要介護・要支援認定があった月から起算して12月以内であった者が15%以下であること。       

c:評価対象利用期間の最初の月と、当該最初の月から起算して6月目に、事業所の機能訓練指導員がBarthel Indexを測定しており、その結果がそれぞれの月に報告されている者が90%以上であること

d:cの要件を満たす者のうちADL利得(注4)が上位85%(注5)の者について、各々のADL利得が0より大きければ1、0より小さければ-1、0ならば0として合計したものが、0以上であること。

(※)(1)(2)の要件を満たした事業所で評価対象期間の終了後もBIを測定した場合
また上記の要件を満たした通所介護事業所において評価対象期間の終了後にもBarthel Indexを測定、報告した場合、より高評価を行う((Ⅰ)(Ⅱ)は各月でいずれか一方のみ算定可。)

注1 複数ある場合には最初の月が最も早いもの。
注2 評価対象利用期間中、5時間以上の通所介護費の算定回数が5時間未満の通所介護費の算定回数を上回るものに限る。
注3 ADLの評価にあたり、食事、車椅子からベッドへの移動、整容、トイレ動作、入浴、歩行、階段昇降、着替え、排便コントロール、排尿コントロール
の計10項目を5点刻みで点数化し、その合計点を100点満点として評価するもの。
注4 最初の月のBarthel Indexを「事前BI」、6月目のBarthel Indexを「事後BI」、事後BIから事前BIを控除したものを「ADL利得」という。
注5 端数切り上げ

参考:厚生労働省HP資料(参考資料