【更新日:2023/10/20】
科学的介護情報システム(LIFE)とは、2021年報酬改定で新設された情報システム・データベースです。厚生労働省が管理・運営を行っています。
介護サービス利用者の状態や、介護施設・事業所で行っているケアの計画・内容なを一定の様式で入力すると、インターネットを通じて厚生労働省へ送信され、入力内容が分析されて、当該施設等にフィードバックされます。その情報を活用し、事業所はPDCAサイクルを回すことが可能となります。
本記事では、2024年報酬改定における科学的介護情報システム(LIFE)およびLIFE関連加算の情報をまとめています。情報が公開され次第、内容を更新していきます。
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デイサービスにおける現在のLIFE関連加算
現在、LIFEへの情報提出およびフィードバック情報の活用が算定要件となっているデイサービス関連加算は、以下の5つです。
現在の科学的介護推進体制加算
科学的介護推進体制加算とは、利用者のデータをLIFEへ提出、フィードバックを活用してPDCAサイクルを運用することで算定できる加算です。
科学的介護推進体制加算 | |
単位数 | 40単位/月※通所サービスの場合 |
算定 要件 |
(イ):利用者ごとのADL値、栄養状態、口腔機能、認知症の状況、その他の心身の状況等の係る基本的な情報を厚生労働省に提出していること。(最低6ヵ月ごとに提出) (ロ):サービスを適切かつ有効に提供するために、必要に応じてサービス計画を見直すなど、(イ)に規定する情報等を活用していること。(PDCAサイクルの運用) 詳細につきましては、◆【通所介護】よくわかる科学的介護推進体制加算<LIFE関連加算> をご確認下さい。 |
現在のADL維持等加算
ADL維持等加算(Ⅰ) 単位数:30単位/月
ADL維持等加算(Ⅱ) 単位数:60単位/月
詳しい情報は「◆【よくわかる2024年報酬改定】ADL維持等加算【最新情報】」の記事にてまとめています。
現在の個別機能訓練加算(Ⅱ)
単位数:20単位/月
詳しい情報は「◆【よくわかる2024年報酬改定】個別機能訓練加算【最新情報】」の記事にてまとめています。
現在の口腔機能向上加算(Ⅱ)
単位数:160単位/回
詳しい情報は「◆【よくわかる2024年報酬改定】口腔機能向上加算【最新情報】」の記事にてまとめています。
現在の栄養アセスメント加算
単位数:50単位/月
詳しい情報は「◆【よくわかる2024年報酬改定】デイサービスの栄養加算【最新情報】」の記事にてまとめています。
2024年報酬改定でLIFEはどうなる?
具体的な審議は年末以降となりますが、「科学的介護の推進とアウトカム評価の拡充」に向けた改定となる可能性があります。
ただし、LIFEにおいては以下のような課題もあります。
- 情報入力の負担
- フィードバックをどのようにPDCAサイクルへ活用すればよいか分からない
- 行った介護サービスとそれによるアウトカムの関連性について、エビデンスの集積が十分でない
LIFE関連加算の拡充が盛り込まれる場合、これらの課題をどのように解決していくかも論点となっていくと思われます。
詳細は以降の情報をお待ちください。
参考:医療・介護・感染症対策WG(第7回)「科学的介護の推進とアウトカム評価の拡充について」
2024年報酬改定関連記事
◆通所介護(デイサービス)
◆個別機能訓練加算
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