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口腔機能向上加算

【よくわかる2021年報酬改定/通所介護】口腔機能に関する加算

【通所介護・デイサービス】※2021年3月時点

令和3年度の報酬改定において、「自立支援・重度化防止の推進」の対策の1つに口腔ケアや栄養ケアへの取り組みが挙げられています。口腔機能に関しては「健康寿命の延伸やQOLの向上を図るうえで重要」と改めて指摘されており、新たな加算が設けられる予定です。本ページでは、その内容について一部抜粋して記載しております。ご不明な点がありましたら、厚生労働省ホームページをご確認ください。

※改正の内容につきまして、弊社へお問い合わせ頂きましてもお答えできかねますのでご了承ください。

 

1.現在の加算「口腔機能向上加算」 ※2020年時点
●単位数 150単位/回  ※要介護:月2回、要支援:月1回 
●算定要件
口腔機能が低下している利用者、またはその恐れのある利用者に対し、言語聴覚士や歯科衛生士、看護職員らが共同して口腔機能改善管理指導計画を作成し、それに基づく適切な口腔機能向上サービスの提供、定期的な評価、計画の見直しといった一連のプロセスを行うこと
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2.現状の口腔ケアにおける課題

厚生労働省が行った口腔に関する調査結果によると、歯科医師による口腔内評価において、通所サービス利用者のうち「歯科受診の必要性がある」と診断された割合が59.1%。また口腔機能低下症の基準に基づいた検査では、現存する歯数に加えて、発音による口唇・舌運動、摂食時に関与する舌圧、嚥下等の項目で基準値以下と判定された者が半数以上の結果が出ています。しかし、「口腔機能向上加算」を算定している通所サービス事業所は12.2%と全体のわずか1割程度であるのが現状です。
算定していない理由として「加算の取り組みが必要な利用者の把握が難しい」「口腔機能向上加算の必要性について利用者(家族)の同意を得ることが難しい(=専門職がいないので必要性をうまく説明できない)」「算定を支援してくれる歯科医療機関がない」等が挙がっています。

【現状から覗える口腔ケアの課題】
多くの通所サービス利用者の口腔機能が低下しているのに関わらず、

多くの事業所で適切な口腔評価や介入を実施できていない
 
3.課題に対する施策の方向性・加算の新設検討

個々の口腔・栄養の状態を効率的に把握し、リスクがある利用者を適切に改善への取り組みに繋げるため、口腔、栄養、リハビリテーション・機能訓練の取り組みを一体化して運用する仕組みづくりが検討されています。さらに、一体化した運用を行い、自立支援・重度化防止を効果的に進める観点から、リハビリ専門職、管理栄養士、歯科衛生士の関与について、ばらつきがある各種の計画書や会議の要件については各専門職が必要に応じて参加することを明確化することとしてはどうかという意見や各計画書で重複する記載項目を整理するとともに、それぞれの実施計画を一体的に記入できる様式を設けてはどうかという意見が出ています。

ほかにも、歯科医療専門職種の有効活用による質の高いサービスの提供のために、個別機能訓練計画書の作成に歯科医師が関与する仕組みづくりを行う案も出ています。

また、利用者個々の口腔・栄養の状態を的確に把握した上でより良いケアを提供することを目的に、利用者の「自立支援・重度化防止」に繋がるサービスを現場に促す一環として、介護職員等による口腔スクリーニングの実施を評価する加算の新設が検討されています。

 

4.令和3年度報酬改定(2021年4月施行)の進捗情報

※2021年3月19日更新

「自立支援・重度化防止の推進」において、リハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養の取り組みの連携強化にあたり、計画作成や多職種間会議でのリハ、口腔、栄養専門職の関与を明確化することで改正が進んでいます。具体的には、加算等の算定要件とされている計画作成や会議についてリハ専門職、管理栄養士、歯科衛生士が必要に応じて参加すること。そのほか、リハビリテーション・機能訓練、口腔、栄養に関する各種計画書(リハビリテーション計画書、栄養ケア計画書、口腔機能向上サービスの管理指導計画・実施記録)について、重複する記載項目を整理するとともに、それぞれの実施計画を一体的に記入できる様式を作成するとのことです。


また、利用者の口腔機能低下を早期に確認し、適切な管理等を行うことにより口腔機能低下の重症化等に繋げる観点から、介護職員等による口腔スクリーニングの実施を新たに評価する加算を創設し、現行の栄養スクリーニング加算と一体的に取り組む方針から「口腔・栄養スクリーニング加算」として加算が新設される方針です。

<改定後>【新設】口腔・栄養スクリーニング加算
名称 口腔・栄養スクリーニング加算(Ⅰ) 口腔・栄養スクリーニング加算(Ⅱ)
単位 20単位/回 5単位/回
算定要件 ※加算(Ⅰ)は①及び②、加算(Ⅱ)は①又は②に適合すること。
※加算(Ⅱ)は、併算定の関係で加算(Ⅰ)が取得できない場合に限り取得可能。                                 

①当該事業所の従業者が利用開始時及び利用中6ヵ月ごとに利用者の口腔の健康状態について確認を行い、当該利用者の口腔の健康状態に関する情報を当該利用者を担当するケアマネジャーに提供していること。
②当該事業所の従業者が利用開始時及び利用中6ヵ月ごとに利用者の栄養状態について確認を行い、当該利用者の栄養状態に関する情報(当該利用者が低栄養状態の場合にあっては、低栄養状態の改善に必要な情報も含む)を当該利用者を担当するケアマネジャーに提供していること。

<スクリーニング項目>
口腔 硬いものを避け、柔らかいものばかり食べる
入れ歯を使っている
むせやすい
特記事項(歯科医師等への連携の必要性)
栄養 身長(cm)
体重(kg)
BMI(kg/㎡)※1 18.5未満
直近1~6ヵ月間における3%以上の体重減少※2
直近6ヵ月間における2~3kg以上の体重減少※2
血清アルブミン値(g/dl)※3 3.5g/dl未満
食事摂取量75%以下※3
特記事項(医師、管理栄養士等への連携の必要性等)

※1 身長が測定できない場合は、空欄でも差し支えない。 ※2 体重減少について、いずれかの評価でも差し支えない。(初回は評価不要) ※3 確認できない場合は、空欄でも差し支えない。


【口腔機能向上加算】
「LIFE」へのデータ提出とフィードバックの活用による更なるPDCAサイクルの推進、ケアの向上を図ることを評価する新たな区分を設けることになります。
下記、改定後の口腔機能向上加算の概要になります。
名称 口腔機能向上加算(Ⅰ) 【新設】口腔機能向上加算(Ⅱ)  
※(Ⅰ)(Ⅱ)併算定不可
単位 150単位/回 160単位/回 ※原則3ヶ月以内、月2回を限度
算定要件 現行の口腔機能向上加算と同様 加算(Ⅰ)の取り組みに加え、口腔機能改善管理指導計画等の情報を厚生労働省に提出(LIFEを活用)し、口腔機能向上サービスの実施にあたって、当該情報その他口腔衛生の管理の適切かつ有効な実施のために必要な情報を活用していること。
LIFEへの提出頻度・提出情報等
■ 提出頻度 ※個別機能訓練加算と同様
利用者ごとに下記(ア)~(ウ)までに定める月の翌月10日までに提出すること。           

(ア):新規に個別機能訓練計画の作成を行った月
(イ):個別機能訓練計画の変更を行った月
(ウ):(ア)又は(イ)のほか、少なくとも3ヶ月に1回

■ 提出情報
「リハビリテーション・個別機能訓練、栄養管理及び口腔管理の実施に関する基本的な考え方並びに事務処理手順及び様式例の提示について(介護保険最新情報vol.936)」
にある別紙様式8(口腔機能向上サービスに関する計画書)の「かかりつけ歯科医」「入れ歯の使用」「食形態等」「誤嚥性肺炎の発症・罹患」「スクリーニング、アセスメント、モニタリング」「口腔機能改善管理計画」及び「実施記録」の各項目に係る情報をすべて提出すること。

 

機能訓練業務システムACE(エース)なら、現状の口腔機能向上加算の問題に対応し算定を可能にします!
令和3年の介護報酬改定に向け、現状で口腔機能向上加算を算定しない理由として「取り組みが必要な利用者の把握が難しい」「専門職がいないので必要性をうまく説明できない」等の課題が取り上げられています。
弊社は、デイサービスの口腔機能向上加算に特化した業務システム「ACE(エース)」を開発・販売しており、はじめて機能訓練に取り組む事業所でも職員の皆様が無理なく安心して実施できるように[利用者の状態把握の問診や評価・訓練プログラム・書類作成・訓練スケジュール作成]等、専門職の方がいなくても既存の職員で算定できるようサポートを行っております。これまでに全国約1000事業所が弊社の仕組みを活用して機能訓練を開始しています。
今後、口腔機能向上加算の導入を検討している方・既に算定していても算定要件や業務に不安がある・改善したいという方は、是非一度お問合せより資料をご請求頂き、今後の加算算定業務の参考としてご活用下さい。資料では、加算算定に関わる書類作成・訓練提供・スケジュール管理等をシステムを使ってどのように効率化できるのかをご紹介させて頂きます。

参考:厚生労働省「第178回社会保障審議会介護給付分科会分科会・資料1第185回社会保障審議会介護給付分科会・資料第188回社会保障審議会介護給付分科会・資料1第193回社会保障審議会介護給付分科会・資料7第199回社会保障審議会介護給付分科会・資料1
公益財団法人全国老人保健施設協会「科学的介護情報システム(LIFE)関連加算に関する基本的考え方並びに事務処理手順例及び様式例の提示について(介護保険最新情報vol.938)」「リハビリテーション・個別機能訓練、栄養管理及び口腔管理の実施に関する基本的な考え方並びに事務処理手順及び様式例の提示について(介護保険最新情報vol.936)」「「指定居宅サービスに要する費用の額の算定に関する基準(訪問通所サービス、居宅療養管理指導及び福祉用具貸与に係る部分)及び指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準の制定に伴う実施上の留意事項について」等の一部改正について(介護保険最新情報vol.934)」