報酬改定前に！LIFE活用のススメ

次回報酬改定でも、活用の拡充が検討されている「科学的介護情報システム（LIFE）」。活用は始めていますか？
デイサービスでは、LIFE活用および関連加算の算定を始める事業所が増えています。
科学的介護推進体制加算の令和5年4月における算定率は、通所介護で約44%、地域密着型通所介護で約28%となっています。
参考：厚労省「LIFE の活用状況の把握およびADL維持等加算の拡充の影響に関する調査研究事業（速報値）」

今後、LIFEが拡充した場合にはさらに算定率も伸びることが見込まれます。また、令和5年6月から、利用者別のフィードバックが送られてくるようになりました。
制度から取り残されないためにも、LIFE活用を検討していきましょう。

LIFEとは？

科学的介護情報システム、通称「LIFE」。厚生労働省が管理・運営する情報システムです。LIFEの目的は、主に以下の2点です。

• 科学的に効果が裏付けられた自立支援・重度化防止に資する質の高いサービス提供の推進
• LIFEを用いたPDCAサイクルの推進及びサービスの質の向上を図る取組を推進するため

【関連記事】◆【よくわかる2021年報酬改定】科学的介護情報システム「LIFE」

LIFE活用メリット

LIFEを活用することのメリットは、主に以下の2点です。

• 政府が推進している科学的介護に取り組める
• フィードバックデータが活用できる

また、LIFE関連の加算を算定することで収益増も見込めます。ただし金額としては大きくならないことが多いため、収益改善を一番の目的として始める事業所は多くありません。

政府が推進している科学的介護に取り組める

VISIT・CHASEから始まり、科学的介護（＝エビデンスに基づいた介護）の推進に向けて政府は少しずつ取り組みを進めています。報酬改定においても、「科学的介護の推進とアウトカム評価の拡充」に向けた改定となる可能性があります。
具体的な審議はまだなされていませんが、フィードバックデータの活用などに慣れておくためにも、LIFEは早めに始めることをおすすめします。

フィードバックデータが活用できる

フィードバックデータは、以前は全国集計のみでしたが、2023年6月からは利用者個人別データが確認できるようになりました。
6か月間のADL値の変化や、全国平均と比較した際の事業所の数値はどうか？といった内容を確認できます。そのデータを生かして、日々のケアの質を向上させていくことが可能となります。

◆活用事例

引用：厚労省「医療・介護・感染症対策WG（第７回） 科学的介護の推進とアウトカム評価の拡充について」

令和6年度報酬改定で、LIFEの活用は必須になる？

現段階（2023.11）では「必須になる」という改定案は出ていません。しかし、科学的介護を推進していく方針であることは確かです。
そのため、LIFEの活用がいずれ必須になっていくと考え、対応を始めるデイサービスが増えています。

初めてのLIFE対応は「ACEライトプラン」で

LIFEへの情報提出は、介護ソフト等を利用したデータ提出がおすすめです。
LIFEのWebサイトに情報を一つずつ入力していくことも可能ですが、業務負担がかなり大きくなってしまうため、おすすめできません。また入力間違いなどのリスクもあります。
まずはお持ちの介護ソフトがLIFEへのデータ提出に対応しているかを確認してみましょう。

使用中の介護ソフトが対応していない、必須項目以外の入力欄もあるといった場合は、業務負担の観点から、利用しやすい介護ソフトを利用するのがおすすめです。
「ACEライトプラン」は、機能訓練加算サポートシステム「ACE」の機能のうち、「LIFE関連加算」の取得に関係するものだけ搭載しているプランです。

定員10名以下や、人員配置の関係などで、機能訓練加算（個別機能訓練加算・口腔機能向上加算）は算定できないデイサービスでご利用いただいています。
入力は必須項目のみ、各加算で共通する項目は自動転記、LIFEへの提出データはワンクリックで出力可能です。安心のサポート体制もあり、算定が初めての事業所でもご不安なくデータ提出いただけます。
ACEライトプランは月額3,800円（税抜き）。科学的介護推進体制加算なら、月10人算定で採算が取れる料金となっています。

LIFE活用で科学的介護への取り組みを

LIFEを活用を始めることで、科学的介護に取り組むことができ、ケアの質を向上させることにも繋がります。
報酬改定の内容にかかわらず、まずはLIFE活用をはじめ、データの活用に慣れていきましょう。